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Archive for 6月 8th, 2012

6月
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ミャンマー南東部のダウェイ経済特区の開発が停滞するなか、同国のテイン・セイン大統領は、4月下旬に来日した際、野田佳彦首相との会談で、日本側に同経済特区への投資を打診していたことがわかった。

ダウェイはミャンマー初の経済特区で、2010年11月、タイのゼネコン最大手、イタリアン・タイ・デベロップメント(ITD)が75年間の開発権を獲得した。250平方キロメートルという広大な敷地に、大型船が停泊できる深海港を建設するほか、製鉄所、発電所、製油所、化学肥料工場などを誘致する計画だが、ほとんど手つかずの状態だ。

同特区の開発が遅れているのは、資金不足が最大の要因だ。総工費は580億ドル(約4兆6060億円)で、第1期工事のインフラ整備だけで86億ドルを要する。ITDは今年中に35億ドルを調達し、特区とタイの首都バンコクを結ぶ4車線の高速道路や深海港の建設を15年までに終えるとしているが、資金調達のめどは立っていない。

世界銀行やアジア開発銀行(ADB)などの国際機関や日本、韓国、中国など他国からも出資を募っているが、開発計画の実現可能性が不透明であることから、資金調達は難航している。
テインセイン大統領の側近がITDの開発能力を疑問視しているという。

ミャンマー政府は、ダウェイ経済特区に進出する企業に10~20年間の免税措置を検討しており、タイだけに依存せず、世界から広く投資を誘致する考えだ。特に資金力と技術力を持つ日本に対する期待は大きい